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help RSS 28歳・・・・迷いの中

<<   作成日時 : 2011/12/25 02:27   >>

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28歳。彷徨う歳だ。

世に出て数年、その不合理さが少し見えてきて迷いが始まる。
僕は5年間勤めた会社を辞めた。
仕事そのものや待遇に不満が有った訳じゃない。

ただこのまま此処にいたら、自分の中の何かが滅んでしまう・・・

そんな止まれぬ焦りに背中を押されたのだ。

少しは退職金もある。暫くプータローしたろ〜〜〜。
自分なりに会社では力を尽くした。自己満足かも知れない。
ただ何の未練も無かった。

ロックは相変わらず。CDは増え続けている。
アパートだけは引き払い、連れのマンションに居候だ。
男3人。とてもむさ苦しい。

は高校からの連れ。奴はパチンコで生活費を稼いでいた。

もう一人。サヤンは外車の修理工。そいつも同郷だ。
シンナーのやり過ぎで、歯が溶けている。
いつもロレツが回らない。
だが天使のように無垢な野郎だった。

その頃だ。父親から連絡が来た。ブラジルから話が来ている。
行ってみないか?
ひ〜まを持て余していた僕は軽い気持ちで、

 行くよん〜

と返事をした。

別に展望も計画も無い。
海外に出る機会が無かった僕は自分なりの旅の準備を始める。
まだ、iPodなどのポータブル機器が少ない頃だ。
最優先はWalkMan。出来るだけ多くの曲を詰め込み
飛行機に乗った。ボストンバッグ一つの気楽な旅だ。
ただ同行者が二人。彼らとは、帰りのサンフランシスコで別れる。
それが唯一の予定だ。

それからが僕の本当のTripの始まりと、決めていた。

その頃山口冨士夫は、Tear Dropsを結成し、
精力的に動いている。

 「 らくガキ 」


が、リリースされて1年位だっただろう。
久しぶりのメジャーアルバムだ。
骨太のGrooveと、黒いボーカルは健在。
青ちゃん、カズ、Big Beatも輝いている。
バンドの春、とても新鮮。一番いい頃だ。

2週間の同行が終わり、僕はお二人に別れを告げた。

さぁ、これからどうしようか・・・

まずはお宿の確保だ。
治安の悪い夜のStreetでの野宿は避けたい。
ダウンタウンの旅行社に飛び込み、安いHotelを探して貰う。
おそらくAmerican Chineseの女性だ。
彼女が何件か、Telを懸けアジトを確保してくれた。
Orinpic Hotel
サンフランシスコのダウンタウンの外れだ。
真ん前に小さなCafe。
横は、McDonald‘sで、便利もいい。
取りあえず1週間分の部屋代を、Cashで支払った。

後で知ったのだが、全く同じ時期にTearDropsが
サンフランシスコで、レコーディングをしていた。

 「 Mix‘n Love 」


何故だ??? 同じ時間、近い場所。
おそらくCarならすぐの所にいただろう・・・・

だがそれを知るよしも無かった。
冨士夫はのちに述懐している。

「 スライ&ロビーとは本当に面白かった。イッパツで決めたぜ。 」

僕は一人でヒッピーの聖地ヘイトアシュベリーや、
バークレー、フィッシャーマンズワーフに行った。
少しさびしい。かなり寂しい。だがとても気楽だ。

そんな充実した一週間だった。

そろそろ飽きてきたので、ミネアポリスの友人に連絡を入れDeltaに乗る。

2泊して、あの地、ニューオリンズへ・・・

どんとはいつ此処にきただろう。そんな事が頭をよぎる。

Air Portには、PM:10:45位の到着だ。
すぐに看板を見る。
点灯しているのは数少ない。
ここは勘に頼るしかない。ダイヤルを回し空き部屋と料金を確認。

OK。Come On!!

着いたのは、バーボンストリートのど真ん中の
Teep Hotelだった。
寂しいロビーには、黒人女性が一人。緊張する一瞬だ。

幸いシングルが在る。今夜はゆっくり眠れそう・・・
ホッとした時間だった。

それにしてもここAmericaは、不思議だ。
頭蓋の中でずっと、BluesやRockが流れている。

Iggy Pop、Ramons、Rolling Stones
Blue Cheer、Muddy Waters,
James Gang、Lou Reed・・・・
等様々な音が雑多に聴こえてくる。
幻聴か。そうではない。確かに聴こえる。
Jimi Hendrix。

西海岸にはいたが、Eaglsは聴こえなかった。

だが此処ニューリンズでは、Bo Gumbosが呼んでいる。

何故かBruce Springsteenが、何処にもいない。
彼のアルバムはいくつか聞いた。

 「 Born In The USA 」

 「 明日なき暴走 」

僕は反応しない。来たのはこれだ。

 「 Nebraska 」

Springsteenの孤独と諦念、それに逆らう芯。

ズシンとくる。
よし。探しに行く。行先は一つ。Nebraskaの町。

リンカーン。
会えるだろうか?

Bruce Springsteenに・・・

何故、あのアルバムなのか。確かめたい。
その疑問に答えを見つけたい。

ただそれだけで、グレイ・ハウンドの切符を買った。

                 by Yasuki
             
                            ( 敬称略、御許し下さい。)  
  






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